クレンジングオイルの正しい使い方7選と、「乳化」について解説します

今回はクレンジングオイルの正しい使い方について記事を書いていきます。

高い洗浄力が魅力のオイルクレンジングですが、正しい使い方がよくわからないまま自己流の使い方になってしまうと、肌に必要な皮脂や水分まで奪ってしまうこともあります。

「使用後に肌の突っ張り感が気になる」「ベタつきやぬるつきが気になる」と感じる方向けにクレンジングオイルの基本的な使い方・注意点をご紹介します。

目次

クレンジングオイルの正しい使い7選

クレンジングオイルの洗浄力は高いと冒頭でお話しましたが、クレンジング料の種類は大きくわけると8種類。

以下にまとめてみました。

タイプ特徴洗浄力使用方法
シートタイプ摩擦による刺激やメイク残りが起きやすい。シートでやさしく拭き取り、ダブル洗顔推奨。
オイルタイプ油分が多く、濃いメイク・ウォータープルーフにも対応。メイク馴染みが早い。乾いた手・顔に適量をとり、メイクとよくなじませた後、少量の水で乳化し、ぬるま湯ですすぐ。
バームタイプ固形状で肌の上でオイル状に変化。洗浄力はオイルタイプに近く、肌への密着感が高い。手のひらで温めて柔らかくしてから乾いた肌に広げ、乳化後にすすぐ。
液状タイプ二層式のものもあり、さっぱり系からしっとり系まで幅広い。メイク落としというよりポイントリムーバー用途が多い。低〜高コットンに含ませ、メイク部分をやさしく拭き取る。拭き取る過程で摩擦による刺激が起こる場合がある。
クリームタイプ油分と水分のバランスが良く、洗浄力は中程度。保湿力が高めで乾燥肌向け。適量を肌にのばし、メイクとなじませた後ぬるま湯で洗い流す。拭き取りタイプも有。
(油系)ジェルタイプオイル成分を含むジェルで、メイク落ちが良い。摩擦が少なく使いやすいが、敏感肌は刺激を感じる場合あり。乾いた肌にのばしてメイクと馴染ませ、乳化後すすぐ。
(水系)ジェルタイプ油分を含まず、さっぱりした洗い上がり。軽いメイクや朝洗顔向け。濡れた手・顔でも使用可。なじませてからすすぐ。
ミルクタイプ水分が多く肌あたりがやさしい。軽いメイク向けで、洗浄力は控えめ。適量を肌に広げ、なじませた後ぬるま湯で流す。

それぞれ使用方法や特徴などが異なり、肌質やメイクの状態等で使い分けるのが理想です。

どんな種類があるのかを知っておくことで、「どのクレンジング料が自分にあっているのか」を選びやすくなります。

ここからは、クレンジングオイルを使うときに抑えておきたいポイント7つを解説していきます。

1.手や顔が濡れていないか確認

シャワーを浴びているときにメイクをオフする方も多いでしょう。その際に注意したいのは「手や顔が濡れていないか」ということ。濡れている状態でクレンジングオイルを塗ってしまうと、メイクをオフする前に「乳化」が進んでしまい、洗浄力が落ちる可能性があります。
お風呂でメイク落としをする方は「濡れた手・顔にも使える」表記のものを使うとよいでしょう。

2.ポイントメイクは別で落とそう

次の3つのアイテムは、通常のクレンジング前にポイントメイクリムーバーで先に落とすのがおすすめです。

  • マスカラ
  • リップ
  • アイブロウマスカラ

これらを先に落とす理由は3つあります。

  1. 肌への負担を最小限に抑えられる
  2. 落とし不足による色素沈着を防げる
  3. 通常のクレンジングでは落ちにくい場合がある

先にポイントメイクを落としておくことで、クレンジング時の摩擦を減らし、肌への刺激を抑えることができます。

3.適量を手に取る

少なすぎると思うようにメイクが落ちなかったり、摩擦の原因になります。 かといって多すぎる量はすすぎに時間がかかってしまうので、各メーカー推奨の量を使うようにしましょう。

4.油分の多いTゾーンから乗せていく

クレンジングを塗る際は比較的皮膚が丈夫なところから乗せていくと肌の負担を極力避けられます。

これは他のクレンジング料も共通なので、余裕がある方や肌への負担を抑えたい方は意識したいポイントです。

乾燥しやすい頬・口元・目元はあとからのせる

乾燥しやすい頬や口元・皮膚が薄い目元はTゾーンのあとにのせるようにしましょう。

5.「乳化」をしっかりとする

「乳化」というのは、水を油をしっかりなじませること。

本来なら油は水を弾いてしまいますが、すすぐ前にしっかりと乳化をさせることでクレンジングオイルが落ちやすくなります。 オイルクレンジングの他に、「油性のクレンジング」は乳化の工程が必要なものが多いです。

乳化のやり方

  1. クレンジングオイルをメイクとしっかりなじませる
  2. 数滴のぬるま湯を手のひらのクレンジングオイルとなじませる。
  3. 手のクレンジングオイルが白く濁ったことを確認する
    →これが「乳化」した合図です。
  4. 3で乳化させたものを顔になじませ、顔のオイルも乳化させる。
  5. 顔全体についているオイルが乳化したことを確認する。
    →ヌルヌルした重たい質感から、サラサラした軽い感触に変わります。
  6. ぬるま湯を手にとりながら顔のオイルをすすいでいく

お風呂でメイクオフしている方は、以下の点に注意です。

・温度の高いお湯ですすがない

・シャワーを直接顔にかけない

6.ゴシゴシこする・パックをするのはNG

これは私も過去にしたことがあるのですが、クレンジングオイルで顔をマッサージしたり、毛穴が気になるからといって時間をおいてパックするのは基本的にNGです。

理由は以下の3つです。

  • クレンジングオイルはオイル+界面活性剤が配合されているから
  • 肌に必要な皮脂膜&水分まで奪ってしまうから
  • 肌に負担がかかりすぎて、かえって毛穴や肌の状態が悪化する可能性があるから

マッサージや、毛穴ケアのパックをする際は専用のオイルで行いましょう。

7.基本的にはダブル洗顔推奨(クレンジング剤による)

すすぎの工程だけで落としきれないメイク汚れやクレンジングオイルをしっかりオフするためにもダブル洗顔はしたほうが良いでしょう。

使用するクレンジング料に書かれている使用方法を事前に確認しておきましょう。 「タブル洗顔不要」と記載があっても「ぬるつきが気になる」という場合は洗顔料でしっかり落とすことをおすすめします。

油系クレンジングが必要なメイク・日焼け止めの見分け方

ここからはクレンジングオイルを使用したほうが良いメイクはどんなものかを解説していきます。

濃いメイク

ファンデーションやコンシーラーなど、肌に乗っているものが多いときは油系のクレンジングでしっかりオフすることをおすすめします。

油分の多いリキッドファンデやクッションファンデを使用している

油分を多く含むリキッドファンデやクッションファンデは、洗浄力が弱いクレンジングでは落としきれない場合があります。
理由は、洗浄力がマイルドなクレンジングは水分が大名配合されている場合が多いためです。

油分は同じ油分で浮かせてオフするほうが、メイク残りを最小限に抑えられます。

ウォータープルーフのコスメ・皮脂くずれ防止系の下地・強い日焼け止め

「水や油を弾く成分」のシリコーンや撥水ポリマーが配合されている場合があるため、洗浄力が強いクレンジングでしっかりとオフすることが望ましいです。

一見落ちたようにみえても、落ちきらなかった汚れが蓄積し、毛穴詰まりやざらつき、ニキビの原因になる場合があります。

「洗顔でオフできる」等の記載がある場合でも、オフしたあとにしっかり落ちきっているか確認しょう。
ぬるつきやきしみなど、オフしきれていない感じがある場合は放置してしまうと肌トラブルの原因になってしまいます。

H2なぜ乳化が必要なのか

ここからは、油系クレンジング料を使用する際なぜ「乳化」が必要なのかについて解説していきます。

H3乳化とは?

本来油は水となじまないもの。
その油と水をなじませるための工程を「乳化」といいます。

油系のクレンジング料に少量の水を混ぜると界面活性剤の力で油分と水が混ざり、白く濁ってきます。
これが「乳化」です。乳化をしっかりすることでメイク汚れと水がしっかり混ざり合い、すすぐ際にメイク残りを最小限に抑えてくれます。

H3乳化させることでメイクが落ちる理由

乳化をすると、オイルに溶け込んだメイク汚れや皮脂が細かい粒子になり、水と一緒にスムーズに流れやすくなります。
つまり「乳化=汚れをきちんと浮かせて洗い流すためのスイッチ」のようなイメージです。

H3乳化をさせることでメイクオフの時短になるという声も

乳化をさせるのはなんとなく聞いたことがあるけど、疲れて帰ってきてそこまで気を使う余裕がない…。
と思われる方もいるかもしれません。

私は過去、クレンジングバームを使ってみた際にこの「乳化」させる工程を知らずにすすいでしまっていたことがあります。 結果メイク落ちも中途半端、ぬるつきが残って何度もクレンジングや洗顔をしてしまい、かゆみやニキビを悪化させた経験があります。

そんな私の経験から、乳化をさせることで時短になる根拠をあげていきます。

  • メイク残りを最小限に抑えられる
  • すすぎ回数が減り、まさつや刺激を軽減できる
  • クレンジング後の肌のぬるつきが減り、ダブル洗顔の時間短縮につながる

H2クレンジングオイルの洗浄力が高い理由


クレンジングオイルの主成分は「油」と「界面活性剤(かいめんかっせいざい)」です。

この「界面活性剤」が乳化を手助けしてくれる成分になります。

「油は油でおちやすくなる」ので、

  • メイク汚れ(油)をクレンジングオイルで効率よく浮かせ
  • 界面活性剤が油汚れを分散させてすすぎやすくする

というチームプレーのおかげで高い洗浄力になるというわけです。

H3クレンジングでオフされるもの

クレンジングオイルでオフされやすいものは以下があります。

  • メイク汚れ
  • 皮脂膜
  • 肌の水分
  • 肌表面の古い角質

汚れだけでなく、必要な皮脂や水分を奪ってしまうことがあるので、長時間肌に乗っている状態は乾燥や肌荒れの原因になってしまうこともあるので注意が必要です。

強い洗浄力も、使い方次第で味方になる

オイルクレンジングは数あるクレンジング料の中でもトップクラスの洗浄力です。

そのため、現在肌荒れがひどい方や敏感肌のかたは毎日の使用は避けたほうが理想的です。

しかし、濃いメイクやウォータープルーフ・メイクキープ系の下地をつかっている場合は、しっかり落とさないとかえって毛穴詰まりや肌トラブルの原因になってしまいます。

使用する場合は「乳化」や「すすぎの温度」などポイントを押さえた正しい方法で行えば、洗浄力の高さを味方につけながら肌への負担を最小限に抑えられます。 自分の肌状態やメイクの濃さに合わせて使い分け、健やかな肌を保ちましょう。

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